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体験談

須田 耕介

僕を含め、皆さんは高校時代に留学という人生の中でも一つの大きな試練に自ら挑戦し、乗り越えてきました。ここで経験したことは人生のあらゆる局面で僕たちの言動やその根底にある思想に影響を及ぼしてきますが、その局面の一つに就職活動があると思います。 僕はこの場を借りて、留学体験と就職活動の関係(注:僕の場合です!)と、皆さんへ幾つかメッセージを伝えたいと思います。

僕の就職活動は留学体験と深く関係していました。というのも、留学前は「将来はサラリーマンか公務員」と何となくしかビジョンを描けていませんでしたが、留学を経て「仕事をするにしろ何にしろ、日本に留まらず世界を舞台に活動したい」「国籍人種関係なく色々な人と関れることがしたい」と思うようになったからです。僕が数多くある将来の選択肢の中から「就職」を選んだのは、この選択が今後僕に一番自由と成長を与えてくれると考えたからです。就職と決めれば次に大切なのが、なんといっても「企業」です。僕は「自分がしたい仕事ができる企業」で選ぶよりも「自分が働きたい企業(海外でも働ける企業、自分が成長できる企業)」で会社を選んだので、最終的に応募した企業は13社でした。僕は所謂「滑り止め」は一切受けなかったのですが、これは皆さんにも強くおススメします!「他が落ちたからいく」企業は絶対に受けないでほしいと思います。

僕が13社のうちの、「ファーストリテイリング」という会社を選択したのには3つ理由があります。簡単に言えば、(1)上でも述べたように、この会社なら海外でも仕事ができ、経営マインドやスキルをいち早く養える、(2)「無思想の発見」(養老孟司著)と「新しい哲学を語る」(稲盛和夫、梅原猛著)という2つの本による影響、(3)父の言葉、の3つです。総合商社などにも興味がありましたが、いかんせん僕は当時「この仕事がしたい!」というビジョンを持っていないので、商社に入社しても埋没するだけだと感じて留まりました。

今日、世界は不景気の波に飲まれ、日本でも新卒採用の数は以前よりもはるかに激減し、これから就職活動を控える人は大変な不安を抱えていると思います。そこで、皆さんへ僕が感じた就職活動の良かった面や失望した面など、幾つか伝えたいと思います。こんなこと思ってる人間でも就職できるんだ、と思ってもらえれば幸いです。

OB訪問をしましょう!

自分のサークルの先輩や、ゼミの先輩、知り合いのお父さん、はたまた自分のお父さんに仕事についてお話を聞いてみてください。これを一般的に「OB訪問」といいます。仕事のやりがいや、難しいところ、職場の雰囲気など、会社の「リアル」を伝えてくれるはずです。また、そこで会った人に同じ会社の人や別の会社の人を紹介してもらうことも可能なので、どんどん色々な社会人の方に会えます。OB訪問を重ねるにつれて僕は「人の繋がりの大きさ」に驚きました。こんなに色々な人たちとお話できる機会は就職活動中だけなので、是非OB訪問を通じて多くの人と関ってみてください。

就職活動は学生と面接官で織り成すお遊戯

「選考とは一切関係ありません」「人事のホンネ」など、就職活動にはこうした「(笑)ワード」が数多く存在します。どんな説明会やインターンシップも、9割9分がた関係あると思って望んでください。会場では加点こそされないものの、減点はどんどんされていきます。それと、情報はできるだけ集め、その中から取捨選択を行ってください。僕は一切、面接や履歴書のハウツー本を読まなかったので、オリジナリティは出たものの、的を射ないものになってしまったようです。そういった書物に頼りすぎるのはマニュアル化に繋がりますが、読まなさ過ぎもまた情報面で他学生にハンデを負います。 就職活動は「何も着飾らずに正直に臨んでください」と言われるものの、着飾らなければ通用しない世界です。嘘で固め過ぎるのは良くないですが、「嘘も方便」ということを覚えておいてください。

自分を真剣に見つめる絶好の機会です!

就職活動には「自己分析」というものが必要になります。これは自分と向き合い、簡単に言えば「自分はどのような人間か」を見極めることです。普段、何気なく行っている意思決定には、実はちゃんとした理由が存在していて、「自分はこういう考え方をするから、こういう選択をするんだ」と実感すると自分との距離が縮まったようで面白いですよ。
ただ、僕個人が思うのは、今現在分析している自分はあくまで過去の自分です。過去の行動パターンから自分を定義づけしているものであって、決して未来を含めた「自分」を決めるものではありません。過去の自分の好きなところは今後も続けていけばいいし、嫌いなところや人の羨ましいと思うところは未来の自分で体現できるように意識すれば良いのです。たかだか20余年生きたくらいで「自分」という存在を完全に定義づけしてしまうのも、なにか勿体なくありませんか。

以上が僕から皆さんへ伝えたかったメッセージです。
僕は就職活動があまり好きではありませんでしたが、振り返ってみれば社会や自分の様々な側面を知れた良い機会でした。

就職活動は自分の努力量とは無関係に結果が出ます。ただ、その現実に腐らず、後で悔いのないように精一杯悩み抜いて、納得のいく就職活動を行ってください。 自分に最適な会社や天職を「選ぶ、見つける」なんて不可能です。ある程度の希望が叶いそうな会社を見つけたら、そこを自分にとって最適な会社と仕事に「自らしてやるんだ!」という気持ちで臨んでください。そうすれば、自然と前向きに楽しく就職活動ができるはずですよ。

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