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体験談

森 智子:慶應義塾大学 総合政策学部 総合政策学科

皆さんこんにちは。アメリカでの留学生活はどうでしたか?もちろん楽しい思い出だけではなかったと思いますが、日本ではできないようなことを沢山経験できた充実した1年だったのではないでしょうか。

夢のような留学生活も終わり、これから本格的に受験に取り掛からなくてはならない人も多いと思います。日本の大学に行こうか迷っている人も、そうでない人でも、私の話が少しでも皆さんの参考になればと思います。

帰国直後

帰国後の私はまだ2年生だったということもあり、受験への意識はそれほど高くありませんでした。そのため、毎日を適当に過ごしてしまい時間を無駄にしていたと思います。そんな時にJYDAの友達が受験で頑張っていることを知って、私も何か頑張らなくてはと思うようになり、テスト勉強をすることから始めました。でも、私は勉強が得意な方ではなかったので帰国後最初のテストはまったくダメでした。古典の基礎がまったく理解できていなかったことと、留学していたことをいいことに調子にのって英語の勉強の手を抜いたことが原因だと思います(笑)。そこで、私は河合塾に行くことを決めました。もちろん自分で勉強できることに越したことはないのですが、予備校という環境は周りのピリピリした雰囲気に勉強しなきゃ!という気持ちを駆り立てられるので、家でダラダラ勉強してしまう私みたいなタイプには合っていたと思います。また、予備校の良い所は自習室が充実しているところです。私の場合、平日は5時頃~9時、休日は朝9時頃~夜9時くらいまで自習室で勉強していました。

大学選び

冬になり、学校や予備校は受験モード一色だったため、私も受験に対して真剣に考えるようになりました。始めは海外の大学も良いなと思っていたのですが、就職のことなども考え、日本の大学に行くことを決めました。志望校としては指定校推薦の枠があった上智、立教、青学などをあげていました。でも指定校推薦だと学部が選べないので、悩んだ末、AO入試を受けてみることにしました。そして、学校の進路指導室にこもって色々な大学のパンフレットを読みあさり、私の目に留まったのが慶應の総合政策学部(SFC)でした。SFCにした決め手としては、上智や青学とは違い、TOEFLの点数関係なくAO入試が受験できること、自分の学びたいことが分野関係なくおもいっきり学べるということでした。でも、簡単に入れる大学ではないなと思ったので、浪人を許されていなかった私は、滑り止めとして学校の指定校推薦枠があった女子大なども視野に入れ、志望大学を5~6校考えていました。

高校3年生

帰国してからあっという間に高3になり、学校でも予備校でも先生から毎日のように「受験」の2文字を聞いていました。さすがの私も受験に本格的に取り組むようになり、毎日学校や予備校、図書館で遅くまで勉強していました。私は学校までの通学時間が長かったので、英単語や古語単語の暗記本を持ち歩き、バスや電車の中でひたすら暗記していました。また、トイレやお風呂に古典の助動詞の活用表を貼ったり、古文や漢文の現代語訳(図書館に行ってコピー)を、問題を一通り解いた後に読み、自分の読解が間違っていないかを必ずチェックしていました。問題をコピーして、出てきた古語単語、文法事項すべてにマーカーで線を引き、意味や活用を書いて、先生にチェックしてもらうのも効果的でした。また、この頃行われた大学の説明会やオープンキャンパスには全部参加していました。実際に行きたい大学の職員さんから話しを聞くことができるので、大学に対する具体的なイメージもわきやすく、自由に質問することもできるため志望校がしぼりやすくなるからです。説明会だけで十分なのでは?という人もいるかもしれませんが、行ってみないと分からないこともあるし、この大学に行きたい!!という気持ちが高まるのでお勧めです。

評定

受験生で「一般の勉強があるから学校の勉強は二の次でも良い。」と言う人がよくいますが、私は学校の勉強もしっかりすることを進めます。学校で良い評定を取ると、指定校推薦の枠がもらえたり、AO入試や公募推薦の時にも役立ったりと、自分の行きたい大学へのチャンスが増えるからです。私自身、テスト勉強を頑張り、それなりの評定を取っていたおかげでSFCに合格することができました。私の受けたSFCのAO入試にはA方式とB方式の2種類があり、A方式は高校での実績を重要視する入試体系で、B方式は評定と学びたいものの具体性が重要視される入試体系でした。B方式には評定4.5以上、日本の高校卒業予定者という出願資格があったのでA方式よりも倍率が低く、受験者数も圧倒的にA方式より少なかったので、私はB方式でSFCを受験することに決めました。ちなみに、出願時の私の評定は4.6でした。

合格へむけて

私の受けたB方式では、SFCで取り組む予定の学習テーマを決め、図などを使いながらオリジナルな計画を立てる、学習計画書を提出する必要がありました。私は、地方都市活性化を目指した行政のあり方をテーマに計12枚の学習計画書を作成しました。計画書を完成させるにあたって県庁などに資料をもらいに行ったり、地方都市に関する本を読んだり、町づくりに成功した地域の事例をネットで調べたりと、計画書の作成は本当に大変でしたが、努力のかいあって無事に一次試験に合格することができました。二次試験は小論文、グループディスカッション、面接でした。これからAO入試で同じような試験を受ける人も多いと思うので私がどのように二次試験対策に取り組んだのかを詳しく話したいと思います。

【小論文】

とにかく書くことが大切だと思います。最低でも週に1~2回は書いておくといいと思います。私の場合、学校の選択科目で小論文を選択していたのと、河合で小論文の授業を取っていたのとで最低でも週2回は書いていました。また、その大学で過去に出願されたテーマを調べ、問題の傾向を見ておくことも必要だと思います。そして、志望する学部に関係する新聞の記事や本には目を通しておくことも大切です。いくら小論文の書き方を覚えても、出てきた言葉の意味や記事の内容を知らなかった場合、中身のない文章になってしまうからです。私は毎日、朝日新聞と朝日キーワードを読み、気になった記事は切り取り、ノートに貼って、要約、記事に対する自分の考えを書き、先生に見てもらっていました。要約をすることによって文のポイントを読み取れるようになるし、要約問題を出す大学も多いので要約はお勧めです。

【グループディスカッション】

ディスカッションのポイントは、人の話をしっかり聞くことです。当たり前のことですが、いざ試験となると緊張してわけが分からなくなってできなくなってしまう人が多いのです。また、あまりケンカ腰にならないことも重要です。たまにディスカッションをしていると、ヒートアップしてきて「それは違うと思います!」とか、ケンカっぽくなるグループがあります。もちろん間違っていたら否定するべきですが、一方的に否定ばかりする人は協調性がないと思われてしまうそうです。

【面接】

しっかり面接官の顔を見て話すことと自分の考えをしっかり伝えることが大切だと思います。これも当たり前のことなのですが、本番になると言葉が出てこなくなり、厳しい質問に泣いてしまう人も沢山いるからです。私は、試験前までに予備校や学校の先生5~6人に面接の練習をしてもらいました。面接官の性格も様々なので、人それぞれ考えの受け取り方や、質問の聞き方も違います。できるだけ多く、色々な先生と練習することで、本番でどんなシュチュエーションになっても乗り切ることができると思います。また、ポイントとして話しに経験談をまぜることも効果的だと思います。例えば、ただ「大学でも一生懸命頑張れると思います。」と言うのと、「私はアメリカでも~を自分なりに頑張り結果を残せたので、大学でも同じように一生懸命頑張れると思います。」と言うのでは、だいぶ説得力が違うと思います。そして、時間があるのなら試験前にノートにいくつかの聞かれそうな質問を書いて実際に答えを書いてみるといいと思います。声に出して答えてみるだけでも良いのですが、本番は緊張してしまい、きちんとした文で答えることは難しいので、同じ質問をされた時に一回でも書いておくと安心だと思います。

皆さんへ

長々と書いてしまいましたが、少しでも皆さんの参考になれば幸いです。今、受験を目の前に沢山の不安を抱えている人、来年受験を控えている人、色んな人がいると思いますが、皆さんに共通して言えることは、なせば成るということです。私はこのことを、身をもって体験しました。留学に行く前の私は成績も悪く、何事も途中半端にしがちでした。でも、そんな私でも留学して変わることができました。留学を通して諦めずに最後まで頑張ることの大切さを知り、本当は自分に限界なんてないこと、やろうと思えばいくらでもできることに気づくことができました。SFCを受験する際も、周りの先生から「どうせ落ちるから指定校で安全なとこに行きなさい」と進められていたのですが、あの時に諦めず、自分を信じて頑張って良かったと今は本当に心から思っています。

「力が1と100のチームがいて、もちろん何もしなければ1のチームは負けてしまいますが、1が100倍努力すれば1×100で同じ100の力になることができます。もし、1が1000倍の努力をしたら1×1000で1000の力になり、勝つことができます。」皆さんも同じです。負けないように時間をかけて相手の倍やればいいのです。これは先輩から聞いた例え話なのですが、本当にそうだと思います。1は100にも1000にも10000にもなることができるように、皆さんも努力すれば絶対にすごい力になると思います。アメリカでの留学生活を乗り越えた皆さんなら、きっと大丈夫です。自分を信じて頑張ってください!!

最後に私が使って良かった参考書を載せます。皆さんに合うかは分からないですが、参考までに本屋さんで見てみてください。

英語・・・システム英単語 (刀祢 雅彦 ・霜 康司 著/駿台文庫)

古典・・・ゴロで覚える古語単語565(板野博行 著/旺文社)

     古典文法基礎ドリル 改訂版(井上摩梨 著/河合出版)

     古典文法 ~高校初級・中級用~ 新・1日1題30日完成(中原 敬一 著/日栄社)

      あさきゆめみし ~源氏物語~ (大和 和紀 ; 時海 結以 著/講談社)

※古文の現代語訳は小学館がオススメです※

日本史・・・菅野の日本史必出資料(菅野祐考 著/文英堂)

小論文・・・朝日キーワード(朝日新聞社)

面接・・・面接試験での模範的答え方 ~AO・推薦入試はこれで完璧!~(クロイワ正一 著/ライオン社)

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