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体験談

久米冴季:上智大学法学部国際関係法学科1年

留学を終えて帰国したばかりのみなさん、おかえりなさい!!アメリカも恋しいけれど、やっぱり日本、いいですよね(笑)。でもこの国の受験は過酷です。あくまで私個人のケースですが、一年ちょっとの戦いの模様を記録させていただきます。だらだらと書いているので、飛ばし読みでもいいので参考になれば目を通してみてください。

高2夏休み

私は高校1年の夏から2年の夏までカリフォルニア州に滞在しました。現在は上智大学法学部国際関係法学科1年です。行く前から受験を意識して早く渡米したというわけでは全くなかったのですが、結果的には帰国後に1年半の余裕ができたことはたしかです。 しかし、帰国直後は受験のじの字も頭になく、オーストラリアに家族旅行に行っていたほどです。6月の帰国から9月に2学期がはじまり復学するまで、受験勉強らしいものは全くしていませんでした。予備校の夏期講習にも参加しませんでした。ただ、秋以降の学校の授業についていくため、数学の補講を高校の先生にしてもらっていました。皆さんご存知のとおりアメリカの数学は日本に比べてだいぶ簡単ということもあり、とくに不安だったのが数学でした。おぼろげながらも国立の大学ならば数学かなあと思っていたのもあります。しかし、一日3,4時間くらいしか机にむかっていませんでした。

塾選び

9月に学校が始まると共に私は早稲田塾にはいりました。実はこの塾を選んだのには深い事情があるのですが、今思えば本当にここにしてよかったと思っています。
一番初め、私はICUを第一志望校にしていました。というのも、ICUの入試は他大学と一線を画していて、日本の大学受験システムに強い反感を抱いていた私には魅力的だったからです。もともとはアメリカの大学に行きたいと深い理由もなく思っていたので、その時の私にしてみれば妥協してのICUでした(笑)
塾のスタッフの方と相談し、手始めに世界史と英文法の授業をとることにしました。日本史も考えたのですが、アメリカの高校でもWorld Historyをとっていたことや将来勉強したいことなどを総合的に考えた結果世界史を選択しました。この科目は大学で本当に使える、というより多くの場面で必須となるので、もし今日本史か世界史かで悩んでいる文系の方がいらっしゃったら私個人は強く世界史をおすすめします。
ということで週2教科から始まった私の塾ライフですが、わずか数週間で毎日授業をいれることになりました。というのも、早稲田塾がパケット制度というものを導入していて、好きな授業を取り放題だったということ、また同じ塾の友達に影響されたということがあります。

こうして私の1年間にわたる濃密塾生活がスタートしたのです。
■月曜:古文
■火曜:世界史
■水曜:現代文
■木曜:論文
■金曜:英語
■土曜:英文法
といった具合でした。まだ高2でしたが、週末も自習室にこもっていました。2年からお世話になった講師の先生の多くと今でも交流があり、大学帰りに塾に遊びに行くなんてこともしばしばです。
早稲田塾のまわしものでもなんでもありませんが、確かに業界で最高値の授業料は異常ですが、納得の講師陣とサポート体制があります。

高2冬~春

信頼できる講師に出会い、仲間でありライバルである塾友にも恵まれ、なかなか充実した塾ライフがはじまりました。なによりもやはりいかに自分に合う講師の先生と巡り合えるか、だと思います。実際わたしも何度も合わない授業を中止してきました。とにかくモチベーションをあげてくれて、この人にならついていこう、と思える先生に出会えれば塾を最大限に活用できています。

さて、先述したとおり、しょっぱなからかなりの数の授業を取っていた私ですが、高二のうちは特に英語力に磨きをかけようと決意し、ひたすら英検の勉強に勤しんでいました。本当を言えば、英語の偏差値は70を超えていて、国語のほうが危険数値(60いかない)だったのですが、信頼しきっていた英語の先生に高2のうちの準一級取得を勧められたので冬休みをまるまる英語に充てました。がむしゃらに英語ばかりやっていたら、1月か2月の英検で準1と1級をダブル合格しました。(ちなみに1級のほうは2次試験で落とされたので、高3の夏にようやくとれたのですが。)

結果的にはこれが大正解。もし今まだ二年生だったら、英語は絶対に高2のうちに固めておくべきです。そうすれば、選択科目に大幅な時間が割けるのです。理想は高2のうちから英語にかんしては志望校の過去問を解き漁ること。そして合格最低点をとること。高3で英文法などやっている時間はありません。浪人生が強いのは選択科目で点をとるからです。英語を早い段階で完成させておくことで世界史や日本史に強くなり、浪人生と対等に戦えるようになるのです。
とまぁ英語ばかりだったのですが、実は世界史も相当入れ込んでいました。これは単純に先生が好きだったから。私は褒めて伸びるタイプだったので、シンプルに認めてもらいたかったんです。ただ、ここらへんは個人差が顕著に出るところなので、スパルタ独裁系の先生が合うようならそっちで成功している友達もたくさんいました。

このように書いていると塾中心の生活のように思えますが、塾の授業に並行して学校でも何気に授業があり、定期試験なるものが繰り広げられていたのであります。そして、AO入試での大学入試も視野に入れていた私は学校の評定平均も懸案事項でした。学校にもよりますが、だいたい高校3の一学期末の試験までがカウントされてしまいます。受験に全く関係のない科目にも時間を割かなければいけないのです。でも、結果的にこの評定には私も助けられました。持っていて重くはないものです。実のところ、私は小学校から同じ私立の中高に通っていたので、進学校では全くありませんでしたし、成績もとりやすかったです。レベルの高い高校だと、4や5を取るのはなかなか至難の業かもしれませんが、その代りに指定校推薦で希望の大学がある可能性も高くなると思うのでやっぱり評定平均はばかにしないでください。

高3夏~

英検の準一級に受かったころから、志望校が現在通う上智大学によってきました。というのも、上智の公募制推薦入試の英語条件が準一級だったからです。毎年12月初旬に結果の出るこの入試は、英語や評定の条件が非常に高いため、倍率が2倍前後と一般入試に比べ圧倒的に有利になります。さらには自分の希望する学部学科が選べるのです。そこで私は、推薦で絶対受かってやるという強気で、でも一般入試の勉強とこの公募制推薦の準備を並行して受験勉強をこなす決意をしました。

はじめに言っておくと、推薦の勉強と一般用の学科の勉強の両立はなかなかハードです。精神的にも不安でいっぱいです。もし一般入試一本だったら言い方は悪いですが点数を取れればいいのです。でも人対人の面接で合否が分かれる推薦入試はこうしたらいい、という正解はどこにもなく、過去問を解いて何点取れたから見込みがある、なんてことも言えないわけです。一般一本の子たちが自習室でがつがつ勉強している間にそんな途方もない対策に時間を割いてしまっている…と思わずにはいられません。 結論ここでも私は塾に頼りっきりでした。毎週一回開講されるAO推薦用講座を受講しました。
たしかに絶対推薦で受かってやる、と意気ごんではいたものの世の中に100%はない。でもどうしても上智に行きたい。だったら一般で受かるレベルまで学力もつけてから推薦入試にのぞもうじゃないか。そう私は考えた私は、推薦対策に使う時間は1週間のうちAO講座のある木曜日の3時間、授業内だけにしよう、と強制的に一般入試の勉強をするようにしました。

さっきからAO推薦講座、と言っていますが今はどこの塾もかなり充実させてきているカリキュラムです。しかし、私の通っていた早稲田塾は業界内でもAO推薦講座に一番力を入れていました。というのも論文系の授業が驚くくらいバラエティ豊富にそろっているのです。このへんに関しては自分でいろんな塾の資料集めなどして比較してみてください。もし早稲田塾に興味があったら私がお世話になった先生を紹介できるので、なにかあったら気軽にコンタクトとってください。

こんな調子で高3の本格的受験生ライフがスタートしました。

そして運命の夏休みです。ここで失敗はできない!人生で一番勉強した2か月間でした。お盆休み、塾の自習室が閉まっていた間は家にこもって一日15時間勉強していました。もうふらふらになります。1日24時間のうち、勉強、食事、睡眠の3つしか要素はありません。
睡眠時間に関してですが、四当五落とかほざいてる人がいたら即刻無視してください。寝ないと絶対にだめです。もう科学的に証明されています。私は平均6時間、どんなに寝なくても5時間は脳の休息時間を設けていました。単純計算で、一日24時間引く6時間してもあと18時間も残って、そのうち3回の食事が計2時間かかったとして1時間はお風呂で……。こんな風にストイックに暮らしていました。
あと仮眠も効果抜群です。10分くらい机につっぷすとそのあとの勉強の効率が格段によくなります。
食事面ですが、栄養をそこそこ考えつつも、好きなものを食べてください。アメリカ行って太っちゃったから控えて…なんて流暢なことを考えている暇があったら勉強してください。
勉強内容に関しては完全に塾のカリキュラムに任せっきりでした。それだけ信頼していました。
ただ私の場合、高3の夏は世界史の夏とも言いかえられます。さっき書きましたが、夏の時点で英語はほぼ完成していました。8割とれるところを2月までに9割にもっていきたい、というレベルでした。
ところでさっきから国語について記述がないじゃないか、と思われたかもしれませんが、国語、特に現代文に関しては私はなんのアドバイスもできません(笑)。もともと国語音痴だったのに加え、一年間のアメリカ生活で磨きがかかりました。なので古文に逃げましたが、古文はやればやっただけ点数がついてきます。ということで、私のように国語で引っかかっている人がいたら、とりあえず古文から攻めていくといいかもしれません。古文漢文現代文総合して合格最低点(だいたい六割五分)とれてればいいのですから、たいしたことはありません。そのかわりに英語と世界史でがんがん点をとれば受かります。
こんな戦略のもと世界史に走ったわたしは、夏休み明けの模試で世界史の偏差が英語を超えました。両方70超え。しかし国語60届かず。(ちなみにひどい時には国語と英語の偏差値の開きが30ありました。50と80とか。)

以上、一般対策のお話だったのですが、夏のあいだに推薦のほうで大変動が起きました。なんと、公募制推薦の前に秋にAO入試がある……というのです。 実はこれ、裏がありまして、この入試、その名もカトリック高校特別入試。指定校推薦とは別格ですが、全国のカトリック系列の高校のみに割り当てられる枠です。割り当てられる、と言ってもどこどこ学科に何人、と人数が決まっているわけではありません。なんともおそろしいことに、募集:若干名と書いてあります。なんとも雲をつかむような話です。実際国際関係法学科も昨年度の合格者はわずか4名。でもこの入試、公募制推薦に向けて自己推薦書を準備してきていた私にとってはビッグチャンスでした。4月から練りに練ってきたものを少し書きかえるだけでもうワンチャンス合格の可能性が増えるわけです。評定平均4.0以上もクリア。最終的には4.6ありました。 結論、私はこの入試に合格し、はやばや2009年9月29日に上智大学に合格したのです。
しかし2日間に及ぶ面接をくぐりぬけるべく、学科の勉強の合間をぬって対策をこなしました。対策、というかあらゆる手段に訴えてみた、といったところでしょうか。(笑) 一番がんばったなと思うのは、オープンキャンパスで学科長の教授と話す機会に志望理由書を持って行き、読んでもらったことです。塾の入れ知恵ですが、かなり効果はあったと思います。教授も人間ですから、頼めば読んでくれるし、質問にもこたえてくれます。大学、学部学科が求めている学生像なんかも想像がついてきますし、その入試の趣旨も教えてくれました。さらには当日の面接官はこの学科長でした。

塾にはいったその日から全力疾走だった私は確かに努力しましたが、最後は運もあったのではと思います。現代文の先生がくれた言葉は“努力は運を支配する”、です。人間やってみるとものすごいキャパをもっていたりします。 ただし、ひとつ付け加えておきたいのは息抜き上手になってほしいということです。なぜなら私ができなかったからです。ちょうど入塾から一年間で受験をフィニッシュできたからいいものの、あそこで落ちていたらもう余力はほとんどありませんでした。スイッチのオンかオフではなく、微妙に調整のきく照明器具のように勉強してほしいと思います。

長々と書いてしまい失礼しました。あくまで1つの例として参考にしてくださったらうれしいです。馬鹿らしく思うことも1度や2度じゃないと思います。どんなにいい大学に入っても腐ってる人間はいますし、高卒でも中卒でも素晴らしい人生を送ってる人もいると思います。でも、なんでも経験です。良くも悪くも長い人生のなかの1年間、勉強にささげてみるのも1つの手かもしれません。第一、留学の1年を乗りきれたみなさんは絶対に大丈夫です。日本語も通じますし、家族も友達もいるんですから!応援しています、がんばってください!!!

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