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体験談

金子 家暢:早稲田大学 人間科学部

私の受験勉強に関することをここに載せます。たわいのない文章ですが、少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。

私の受験クロニクル

◆帰国後の余韻(帰国~8月)◆

帰国直後の私は、まだアメリカンな気持ちで受験に対してシリアスとはほど遠い考えをしていました。「まぁ何とかなるだろー」みたいな感じに。とりあえず真っ先に考えついたのはAO入試でした。英語もうまくなったことだし、自分の特技を活かせないかなと。ともかくラクをしたかったんです。でもそれが後々仇になるとは知らずにいました。 そんなわけで、AO入試を有利にするためにTOEICを受けました。この行いは悪くなかったんですがね。帰国後の皆さんなら軽く700点は超えると思います。TOEICのコツはいかに早く問題を解けるかですね。 帰国~8月までは勉強は全くしていませんでした。TOEICですら。もっぱらAO入試に出願する際に必要な書類を作っていました。これが意外と骨の折れる作業なんです。先ほどラクをしたかった、と書きましたけど。意に反してラクではありませんでした、これが(笑)

◆焦り(9月)◆

高3で休学して渡米をしたので、9月に高校に復学しました。1個下の後輩たちと席を並べるのは何ともフクザツですが、2学期の間だけですし、もう割り切って学校生活を送っていました。このころは学校の授業もあまり真面目に聞いていなかったと思います。いや、日本の高校では渡米する前も真面目に聞いた覚えはありませんがね(笑

そして結局のところAOは不合格でした。ちなみに慶応の総合政策(俗に言うSFC)でした。この失敗から何がいけなかったかというと、キチッと文章の添削をしてもらわなかったことですね。それと割とダラダラやっていたので、締め切りギリギリになってガーッとやったりしていました。これが敗因でしょうか。当初だとAOにも受かって周りが受験勉強に必死な中、ヒャッホーイと遊んでいる計画だったんですが、どうもあらぬ方向へ行ってしまいました。神様から天罰が下ったようです。さすがに焦りましたね。時期が時期ですし。一般受験本番まで5ヶ月ですもん。

しかし私は負けず嫌いなんです。AOはダメだったわけですが、「チクショー、今に見てろよ!」と誓いました。このことが私を奮い立てましたね。

◆出遅れの受験勉強(10~12月)◆

まず、今度は真剣に大学進学について考えてみることから始めました。オプションとしてアメリカの大学に行くことも出来たのですが、自分の身柄上日本に居た方が色々と融通が利くので、まずは日本の大学を受験することに決めました。ただ、受験をして入学をするからには、ブランドこそはこだわらない物のある程度高い教育レベルが欲しかったので、ハードルもやや高めにしてみました。それでダメならアメリカに行こう、ってことにしました。休学していたため一応現役でしたけど、浪人は絶対したくなかったので、浪人で1年間時間を潰すくらいならアメリカの大学へ行ってせっせと勉強をした方が合理的なのではないかと考えたのです。時間は有限ですからね。

とりあえずボチボチ受験勉強を始めました。この頃から学校でも授業をしっかり聞くor内職をし始めました。模試も受けました。今思えば模試を受けるのも遅すぎですね。結局トータルで受けた模試の数はたった2つですよ。そして最初の模試の結果が返ってきたとき、偏差値が英語73 国語50社会(日本史)35 とか出てさすがにこれはヤバいと危惧するようになりました。ヤバいと思ってからは、大体学校も含めて1日8時間くらいは勉強したと思います。それでも少ない方だと思いますが・・・

◆スパート(1~2月上旬)◆

年末年始に10日ほど海外へ行くという暴挙をしでかしたのですが(旅行ではないのです)、良い頭のリフレッシュになりました。帰ってからは受験前までガンガンスパートをかけましたね。これもまた一般的に見れば時期的に遅いと思うんですが、過去問にも取りかかり始めました。過去問は例年の問題傾向などを研究などしているヒマはなかったので、各大学の問題に慣れておくという感じで取り組んでいました。学校の冬期特別講習にも参加しました。冬期講習以降は学校がないので、1日中家に引きこもってガシガシ勉強していましたね。大体1日12時間くらいは勉強していたと思います。

◆そして決戦へ(2月中旬)◆

いよいよ決戦の時が来ました。一応自分的にはほぼ(日本史は少し残ってはいるものの)やることはやった気がします。もう思い残すことはない、と。やるだけのことをやってダメならしょうがない。ダメならアメリカへ行けばいいのであって、お先真っ暗ではないのだ、という気持ちで本番に臨みました。人生受験だけじゃないですよ。受験に失敗からと言ってゲームオーバーではないんです。それくらいの気持ちで受験に臨んだ方が気がラクですよ。

試験会場では異様に張りつめた空気がありますが、こんなものに屈してはいけません。周りはピリピリしていますが、もう敵対意識むき出しなアグレッシブな姿勢で試験に臨んで下さい。ヤツらを蹴散らす!みたいな感じにね(笑)そうすれば不安なことは自ずと消えます。

詳細な勉強法・その他

◆基本的な私の勉強スタイル◆

まず、私は終始一貫して塾、予備校には一切通いませんでした。通信教育もしませんでした。何かに縛られることが嫌いなので、マイペースを貫きました。時間も好きに組めますしね。気が向いたときアレやるとかコレやるとか、色々と融通が利きます。自分は意志が強くて時間管理が出来る!って人には是非自宅学習をお勧めします。自宅学習が全く苦にならないくらい意志が強いのであれば正直どんな大学でも行くことが出来ると思いますよ。

私は予備校等を否定しているわけではありません。予備校にも色々なメリットはあると思います。予備校は各大学の攻略法などを持っていますから、それは有益になると思います。そして向こうが時間を組んでくれるのでサボりでもしない限りは勉強時間が意識しなくても確保できますし。ただ気をつけないといけないのが、予備校等に通って、分かった気にさせられてはならないと言うことです。彼らは分かった気にさせるのが上手だと聞きます。分かった気になるのは虚空をつかむのと一緒ですよ。分かった気になっているだけでは進歩は望めません。絶対的な自信を持ってください。私は予備校には通ってはいなかったので、確固たる裏付けはありませんが、留意点として挙げておきます。

勉強の仕方について述べますと、12月までは学校に通っていたので学校の学習を併用しました。学校によるとは思いますが、うちの学校では各大学過去問を沢山出してくれたので、それをしっかり解きました。ちなみに日本史の授業では内職していました。あんまり授業の内容が思わしくなかったので。皆さんも授業を受けていてあまり内容が思わしくなく時間のムダだな、と判断したら内職した方がいいと思います。

12月までは学校がお昼まであって、その後家に帰ってから昼食をとって昼寝をして図書館へ行って勉強するのが日課でした。図書館は数ヶ月利用していたのですが、冬に近づくと空調の設定が下手なのかかなり眠くなったので利用をやめました。その後はもっぱら家で勉強をしていました。家で勉強するときにモノを言うのが、勉強環境ですね。まず周りの誘惑を取り除くことです。私の家は1階が事務室なのですが、そこには何も誘惑になる要素が無かったので、ずっとその部屋にこもっていました。

1月からの日々のスケジュールを詳細に述べますと、6時起床、7時まで前日の復習、7時半まで朝食、12時まで勉強(約1時間半勉強10分休憩のサイクル)、1時半~2時まで昼食と昼寝、6時半まで勉強、7時くらいまで色々とする(後で書きます)、8時まで夕食、1150分くらいまで勉強、12時までに寝る支度をして、12時きっかりに寝る、という感じでした。これをきっちりやれば少なくとも12時間は勉強時間が確保できます。ポイントとしては、

●しっかりと時間に区切りをつけること。たとえ途中でも。時間内に出来る勉強内容を組むんです。
よほど中途半端でない限りは時間が来たら勉強をやめて休憩に移りましょう。

●たとえ眠くても起床後の復習は怠らない。復習前に食事を取ってはいけません。

●日中は問題演習、食後~寝る前に暗記物をすること

●昼寝は30分くらいにすること。30分を超えるとその後の勉強に支障をきたします。寝る前にカフェインの入った飲み物を飲むと良いかも。

●睡眠時間は6時間、もしくは5時間くらいしっかり取りましょう

●徹夜はしてはいけません

こんなところでしょうか。

◆モチベーションの高め方、保ち方◆

私はモチベーションを保つために運動をしていました。と言っても勉強に支障をきたすような運動内容・運動量ではありませんが。具体的には週に2~3回の20分ほどのジョギングです。運動をすることによってモチベーションを保てるだけでなく、家に引きこもりっぱなしで不健康になりがちな体を補えます。ジョギングの他には軽い筋トレも良いかもしれませんね。これらは上に書いてあった6時半~食事までの時間に行いました。

それと、私は2~3週間に1回勉強から完全に離れて遊ぶ日を設けました。勉強をするときはキッチリ勉強して、遊ぶときは勉強から頭を切り離して存分に遊べば良いんです。要は生活にメリハリを付けることがポイントですね。

それと、私は勉強机の前に「臥薪嘗胆」とワープロソフトを使って特大文字にプリントアウトした物を貼り付け、そこに入りたい大学、大学に入った後やりたいことなどを書き殴りました。

勉強をしているときにダルいなー、と感じたら何かリフレッシュを出来ることを探しましょう。いつもリフレッシュばっかりしていてはいけませんが・・・

◆風邪の予防◆

これにはかなり気を遣いました。風邪を引くと勉強にストップがかかってしまうし、本番の時になんかになってしまったらそれまでの努力は灰燼に帰します。

予防法としては、ともかく寒いと感じたら着込みましょう。あとビタミンCの摂取。私は冬になると毎晩レモネードにショウガを入れて飲んでいました。ビタミンCの強化にポッカレモン等を入れると良いかもしれません。あと、インフルエンザの予防接種は忘れずに。

◆睡眠◆

眠いときは寝ましょう。変に眠気に耐えて頑張ってもあまり意味がないです。仮眠を取るにしても30分以内で。起きたらシャワーを浴びるか、ブラックコーヒーを飲むとスッキリして勉強の効率が良くなりますよ。あと上にも述べましたけど、睡眠時間はキッチリ取りましょうね。「四合五落」なんて言葉を聞いたことありますが、そんなことありません(笑 ある本で、人間は睡眠が5時間を切ると前日の記憶が残りづらくなる、とありました。。

各教科別勉強法

◆国語(現代文)◆

私は現代文に関しては別に得意でも不得意でも無かったのですが、いざ勉強しようとすると何をやれば良いか分かりませんでした。そこで国語の出来る友達にどうやったら現代文が得意になるか聞いたら、「とりあえず、ライトノベル以外の小説でも読んでみたら~?」って言われたので、勉強の合間読んでいました。その時は村上春樹の作品を読んでいました。そのことで効果があったかどうかは知りませんが、それまで漫画以外の字だけの本なんてほとんど読んだことが無かったわけですけど、新たな面白さが発見できた良い機会でした。ただ、作品が面白いとついつい読み過ぎて勉強がそっちのけになってしまうことがあるのでご注意を。読書自体は現代文を読解するスキルを上げるにおいては決してムダでは無いと思いますが。

参考書は「出口の現代文レベル別問題集」を使いました。一番低レベルの「超基礎編」から毎日1~2題地道にやっていきました。最終的には5の上級編まで進みました。5まで行くとセンター程度のレベルなら満点近くは取れます。地道にやっていけば本のレベルとともに自分の現代文に対するレベルも上がっていくと思います。ただ、出口氏の参考書はレビューなどを見ると賛否両論っぽいので、そこは各自書店で確認をして下さい。私は別に悪いとは思いませんでしたが。

現代文、特に評論文はコツをつかんじゃえば簡単です。評論文の各設問の答えは文中に転がっているので、それを拾っていけば良いんです。逆を言えば記述などにおいて、文中に書いてないことを書くのはキケンです。小説文はほとんどの私立の個別入試には課していませんが、センターでは出てきますね。私はセンターを受けなかったので小説文はパスしましたが、センターの過去問を少し覗くと小説文と評論文は別物であるという印象がありました。小説文では評論文のテクニックが通用しません。上の参考書にも小説文のセクションがありますが、そこは毎回飛ばしていました。センターや私立の文学部等の入試を受けない人は小説文をパスしてしまっても良いと思います。

◆国語(古典)◆

受験勉強において私の最大の壁は古典でした。他の教科は割と難なくこなせたのですが、古典だけは目の上のたんこぶでしたね。ただ、自分に与えられた受験勉強の時間は4ヶ月とかなり短かったので、応用は無視して基礎だけに徹しました。本番では古典の部分は半分くらいの点が取れれば良いかなって感じで。

まずは単語を覚えられるだけ覚えました。古典でも単語が分かれば何となく文は読めますから。単語は「ゴロで覚える古文単語ゴロ565」を使いました。こんなのでホントに覚えられるのかよ?と言うような疑問が投げかけられると思いますが、意外と覚えられるんです。私のような古典トラウマな人にはお勧めです。「マドンナ古文単語230」なんかも定評があります。

文法は「マドンナ古文」を用いました。非常に分かりやすく作られています。それと併せて「古典文法基礎ドリル」も使いましたね。

問題演習は赤本に限りますね。上記の3冊を使ってある程度知識が付いたらさっさと問題演習を数多くこなして、蓄えた知識を実用的な物に磨き上げて下さい。フィーリングは結構使えました。

◆日本史◆

日本史も、勉強を始めた頃には全く出来ませんでした。それまでの渡米前の高校での日本史の授業もほとんど寝てばっかいたので・・・。でも最終的には得意科目になっていました。日本史は勉強量がそのまま結果に反映されます。

参考書は「石川日本史B講義の実況中継」を使いました。最初は「超速!最新日本史の流れ」を使ったのですが、私には向いていませんでした。この実況中継は予備校泣かせの内容だと思いますよ。日本史に関してはオーソドックスな教科書である「詳説日本史」で事足りるのですが、私はイマイチなじめなく、眠くなる内容でした。でもこの実況中継は内容が口語調なので、馴染みやすいです。問題集は「入試に出る日本史用語&問題2100」と「実力をつける日本史100題」を使いました。この2つで初歩~難関まで補えます。

上記3つの参考書の使い方なのですが、まずは実況中継を1日2~3章ほどを寝る前にサラサラっと読んで、翌朝の復習の際にじっくり読みつついらない紙に用語を書き殴ったり、付属のサブノートに書き込んだりしました。復習が終わって日中は問題集をするわけですが、問題を見た瞬間答えが分かったものには「○」or何も書かない、少し手間取って答えが分かったor自信があまりないものには「△」、間違えたものには「×」を各設問の横にでも書き、とにかく○になるまで繰り返しやりました。これは一問一答、記述どちらでもやった作業です。このサイクルを毎日続けていました。○になったとこもたまにやらないと、知らないうちに脳みそのストレージから抜けている場合があります。メンテナンスも大事。

私は明治維新~に力を注ぎました。明治維新~は頻出なので。あと、文化史はホントに面倒くさいですが、力を抜いてはいけません。特に早稲田は文化史をガンガン出してきます。早稲田に関して言えば資料問題も出てきます。私は資料問題までやる時間がありませんでしたが・・・かくいう文化史もギリギリ大正時代まで出来たくらいで、昭和まで手が付けられませんでした。あと、文化史は古代~中世くらいの文化史をやっておくと古典の知識問題で役に立つ場合があります。

◆英語◆

この教科は皆さんにとってアドバンテージではないでしょうか?私もそうでした。正直なところ、各教科に割いた時間は「日本史6割 国語3割 英語1割」でした。それだけ英語に割いた時間が少ないのです。

勉強法と言いますか、勉強と呼ぶのかどうかは分かりませんけど、私は図書館でNewsweekやTIME等の英文雑誌等を借りて頭をリフレッシュさせる目的で読んでいました。

唯一やった勉強というと、文法事項くらいです。受験では重箱の隅をつつくような文法がいっぱい出てきますからね。多分ネイティブの人も首をかしげると思います。文法は自然と身に付く物ではないので、こればかしは参考書を使いました。私が使用したのは「全解説実力判定英文法ファイナル問題集」です。標準編と難関大学編がありますが、そこは各自受験する大学のレベルに合わせればよいでしょう。この参考書は解説がとても詳しいです。ちょっとレベルが高いと感じるなら、まず「全解説入試頻出英語標準問題1100」をやってみてはどうでしょうか。これは私が渡米前に高校の英語の授業で使っていたのですが、使いやすかったですよ。

英語の勉強量は1割と書きましたが、受験英語というのは我々がアメリカで学んできた生きた英語とは性質が異なりますので、あまり侮らない方がいいと思います。

ここまでまとまりのない長文を読んでいただき有難うございます。受験は「根気(意志の強さ)・要領・運」で成り立っていると思います。受験は、はたから見ると意味の内容に見えますが、その後の資格取得のための勉強等でも受験勉強で得た根気と要領が使えます。

私のお願いと言っては何ですが、大学に合格することがゴールではないです。大学に合格したときから新たなスタートなのです。つまり何が言いたいかというと、受験だけでは終わらさず、その後の大学生活を充実させて欲しいと言うことです。大学で遊びほうけるのも良いですが、大学生の本分は勉強することです。大学では高校のような受験用の無機質な教育内容でなく、本当に自分の学びたいことが学べます。なので、得たい知識は4年間でガッツリ得て将来に役立てて下さい。

つらいことを頑張って乗り越えたところに明るい未来が待っていますよ。

“Where there's a will, there's a way.” Go for it!

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