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体験談

原澤 竜馬:SILS(早稲田大学国際教養学部)

皆さんこんにちは。一年間の留学お疲れ様でした。今回こうして皆さんに僕の受験体験を伝えることができて本当に光栄です。僕のような凡人でも奇跡的に早稲田大学に現役合格できたので、この受験体験記を通して皆さんに少しでも“希望”を与えることができたら幸いです。

1.アメリカの大学に行きたい!

帰国後、成田空港まで迎えに来ていた母に僕が真っ先に言った言葉は、「もう一度アメリカに行きたい!」でした。海外に留学にできれば親元を離れて羽を伸ばせるし、自分の好きな環境で好きな学問を学べる。「始めの2年間はLA内のコミュニティカレッジに通って必死に勉強し、その後UCLAやUCBなどのカリフォルニア州立の名門大学に編入した上、4年間で卒業できたら文句無いでしょ?」…そう言ってはみたが、もちろん悉く反対されました。もし上記のようにカリフォルニアに留学したとしたら実際4年間でかかる総費用は1000万円近くかかるため、その頃は金銭的に余裕が無いということで猛反対されました(最近になって母が話してくれたのですが、母が留学を反対した本当の理由は、僕の日本人としてのアイデンティティ-があまりに欠落し過ぎているので、せめて学部課程は日本でしっかり教育を受けてもらいたい、と感じていたからだそうです)。「とにかく無理!」と言われてしまい、意思の弱い僕は結局アメリカ大学留学の道を“一旦”は諦め、嫌々ながらも日本の大学進学について考え始めることにしました。

2.どこの大学で何を学びたい?

僕が大学を選ぶ際に重要と感じた3つの要素は、所属したい学部があること、教授陣の質、そして施設の充実度でした(今思うと大学の所在地も重要な要素であると思います)。どうせ4年間という同じ時間をほぼ同じ程度の授業料を払って過ごすなら、とことん教育水準の高い大学に行った方が将来への選択の幅が広がりやすいし、何より生徒一人ひとりの夢を応援してくれる環境が整っているため、自由で楽しい大学生活を満喫できると思います。また高度な外国語教育は大前提として、国際関係学や環境学、法律学、マスコミュニケーション学、そして日本語教育と何でも学べる環境を欲していたので、色々と欲張ってみると、僕が本当に4年間を過ごしたいと思える大学は実際たった4つ(上智・国際教養、早稲田・国際教養、慶応・SFC、国際基督教・教養)しかありませんでした。

3.入学試験を突破せよ!

この四大学の学部入学試験は留学経験のある人にとって大きな利点があります。英語です。特に上智と早稲田の国際教養学部(AO入試)は英語で全てが決まります。日本語は入学試験の過程で全く使いません。本当です。SFCやICU(国際基督教)の場合は、英語の比重が高いと言うだけで他の科目も受験する必要がありますが、それでも英語が出来れば合計点の半分近くは稼げます。せっかく交換留学を通して英語も上達し、外国文化(生活)に触れることができたのだから、その利点を活かせる受験方式を利用して国際色豊かな大学に入学し、さらに視野を広げてみるというのも悪くないと思います。…ですが、日本の大学の入学試験はそんなに甘くありません。皆さんと同じ境遇の人はごまんといるのです。ですから、彼らと差をつけるにはとにかく勉強する必要があります。

4.英語力向上のために

僕のように英語のみでの受験を希望する場合は、やはり帰国後も英語漬けになるのが良いと思います。電車での移動時間や外出中での読み物としてはThe Timesなどの英字新聞や、若者向けのファッション・ゴシップ雑誌(The People、Teen Vogueなど)が良いと思われます。自宅ではインターネットを使って自分の好きな事柄を英語のサイトで研究して下さい。僕はアメリカの音楽、映画、芸能に興味があったので留学中もよく観ていたMTVの公式ホームページ(www.mtv.com)をほぼ毎日確認し、帰国後も情報収集に努めていました(少しオタクな感じもしますが、こういう貪欲さも意外と大事なのかもしれません)。

聴解力に関しては、カリフォルニア州ロサンゼルス周辺に住む高校生達が作ったオンライン上で語学練習が出来るRepeatAfterUs(www.repeatafterus.com)というサイトが大変役に立ちました(無料)。流れてくる英語をそのまま発音するだけで英会話の練習にもなりますし、画面上に現れる多種多様な文章(小説、詩、米大統領演説の原稿など)を読むことで読解力も向上するため、まさに一石三鳥ぐらいの価値があります。

英作文の練習はTOEFL又はSATの Writing Sectionの勉強をするのが一番懸命であると思います。TOEFL・SATは上智国教ではスコア提出が義務づけられており、SILSのAO入試でもTOEFLのスコアが出願時に義務付けられているため避けては通れません。しかし、これらの試験対策をするだけでかなり英語力は伸びます。特にSATはアメリカの高校生にとってのセンター入試の様なものなので、英語を母国語としていない僕達がReading・Writingのセクションで高得点を取るのは至難の技ですが、SATを必死に勉強することによって、日本の大学入試の英語やTOEFLもいつの間にか簡単と感じるようになります。…どれも時間はかかりますが、毎日続ければ確実に英語力は向上します!

5.僕のSILS合格までの道程

今まで色々と偉そうに言ってきましたが、僕のSILS合格は『努力の末勝ち取った』というものでは全くありません。というのも、受験期の僕の第一志望校は上智の国際教養で、SILSは完全に記念受験校扱いでした。そのため一次試験を通過するまでは、塾・予備校は勿論のこと、受験対策に関することはほぼ何もせず、帰国後の僕は母国に帰ってきた安心感からか8月の下旬まで本当に何もせず、ただひたすら遊んでいました(『ドラクエ8』を1ヶ月くらいやったり、湘南の海に丸一日出かけてみたり、都内の町には週1回のペースで出かけていました)。その8月下旬(20日ぐらい)からTOEFL・SATを勉強し始めたのですが、それでも一日平均2~3時間ぐらいしか勉強しなかったと思います。

ちなみに、上智国教の入学基準のスコアはTOEFL250点(CBT)とSATのCritical Reading及びWriting Sectionが430点、そしてMath Sectionが510点です。SILSは曖昧ですが、聞くところによると、AO試験入学者のTOEFL平均スコアは230点だそうです。両校ともなかなか高いTOEFLのスコアを要求してくるため試験対策は欠かせません。

9月には学校も始まります。その頃流石にそろそろ本気で進路を決めないと思い、上智国教、慶応SFC(一般入試)、ICU(一般入試)、そして記念受験と分かりながらもSILS(AO入試)への受験を決断しました(まぁ、『後悔先に立たず』ということわざにもあるように、受けずに後悔するぐらいなら無駄と思いながらも受験した方が、たとえ落ちたとしても後悔の度合いは必ず低くなります)。僕が通った高校は都立の超中堅高だったので、クラスメートは立教、中央、明治、法政、青山学院大学などを志願する人が大半を占め、早稲田や慶応を受験した人は実際一学年320人中10人ぐらいしかいなかったと思います。落ちて恥をかくのが嫌だった僕は、担任と一番の親友以外には、実際に合格するまで早稲田を受験したことを秘密にしていました。しかし、受験は友達の大切さを再認識する良い機会にもなります。僕の場合、親友とお互いの将来について語り合い、また受験に対する助言をもらったおかげで、マイペースに勉強しながらも志望理由書の軸となる主題を見つけ出すことができました。特に僕のように意思の弱い人は、誰でも良いので自分の心の支えになる人がいると辛い受験勉強もどうにか乗り越えられると思います。

9月の中旬から出願締切日(10月3日)までは毎日コンピューター上のMicrosoft Wordで志望理由書を作成していて、平日は学校から帰宅後の午後4時頃から夜の12時まで、また少なくとも3日に1回は夜中の4時半頃まで志望理由書作成のためにコンピューターと睨めっこしていた記憶があります。ちなみに僕は出願締切日当日の郵便局が閉まる約30分前に出願を済ませました。SILSのAO入試出願書類の中には自己アピール用の用紙もあるため、この際せっかくなので出願締め切りぎりぎりまで確認した方がいいと思います。また、出願時にTOEFLのスコアカードの『コピー』の提出も義務づけられています。僕は出願までに一度しかTOEFLを受験せず、またそのスコアもかなり低かったのですが、提出しないとほぼ不合格のようだったので、やる気を証明するためにも僕はスコアカードの『原本』を提出しました(おそらく合否にはほぼ関係しなかったと思われますが)。

僕は、SILS一次試験当日(10月31日)、麻布十番のテンプル大学ジャパンという所で朝の9時から約3時間半TOEFLの本試験を受けた後、そのまま早稲田大学に行って試験を受けてきました。…今思うと相当やる気ありませんよね。まず、SILS入学試験とTOEFLの本試験を同日に行いましたし、SILSのAO試験の日程を家族にさえ隠していたので、当日の朝も「TOEFLを受けてくる」という以外、家族に何も言いませんでした。朝からTOEFL本試験を受けると脳が活発になるため、意外とそれがSILS一次試験での好成績に結びついたのかなとも思えますが、やはり危険な賭けなのであまりお勧めできません。

一次試験から約4週間後に二次試験(面接)がありました。さすがにここまで来るとは思っていなかったので、何も対策はしていませんでしたが、トフルゼミナールという英語専門塾に留学前アドバイスをもらいに訪れた機会があったので、そこで3回ほど面接練習をしました(有料、1万円)。あとそのトフルゼミナール製作の『早稲田国際教養の英語』という本を買い面接試験対策に役立てました。本番の面接では、基本的に日本人と外国人の教授1人ずつが面接官になる場合が多いと聞いていたのですが、僕のブースでは、2人の面接官が両方とも日本人でした。2人とも恐ろしく冷淡な雰囲気で質問し、僕の答えを聞いている間も全く無表情であったので、完全に不合格かと思いましたが、面接の終盤で右の面接官が、「私たちは君のような生徒を捜し求めていたのだよ(英語)」と言ってくれたので「まさか」と思っていたら3週間後、その「まさか」が現実に起こってしまいました!

…とにかく、このような感じで僕は早稲田大学国際教養学部に合格しました。記念受験校として受験した大学から正式に入学許可が下りたので、SATも事前に2回受けて出願準備は万全でしたが、上智・国際教養学部に出願するのは止めました。…時が経つにつれ物の見方は変わります。今は早稲田の国際教養学部(SILS)に入学して正解だったと確信しています。SILSでは、在学中に一年間の海外留学が必修となっている為、僕はまた来年アメリカを始めとする世界の各地へ留学することができます。これは僕のように一度大学留学を目指した人にとっては大変ありがたいカリキュラムです。日本と海外、お互いの国々の相互理解をするためにわざわざ大金を払って留学しなくてもよいのです。そして何より、母国の文化を知る事が国際人になる第一歩であると思います。日本を知るためには、日本に居るのが一番手っ取り早い方法ですね。ですから、大学留学も良いですが、日本もまんざら捨てたものではないと思います。

6.最後に

ここまで読んでくれて本当にありがとうございます。皆さんのやる気を奮い立せるきっかけになればと思い、最後に僕の日本の高校在学中の成績と早稲田国際教養学部AO入試出願時に提出したTOEFL のスコアを教えます。

高校在学中の評定平均…3.0

TOEFL…177点(CBT)[=503点(PBT)]

皆さんも信念を持って勉強すれば必ず合格します!頑張って下さい!

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